骸骨を盃にされた《智伯》
秦の恵文王による蜀攻めで智伯が出てきてビックリしました‼️
私は数十年前、テレビで「銀河英雄伝説」を観たとき智伯を知りました。
リップシュタット戦役(新皇帝を擁した主人公ラインハルト 🆚貴族連合のブラウンシュバイク公らの武力衝突)で、当然のように貴族連合はボロ負けするわけです。
勝利はないと悟ったブラウンシュバイク公が負け犬の遠吠えとして言います。
「その昔不倶戴天の敵を倒して、その頭蓋骨で盃を作った王がおったという。わしもあのボウズでそれに倣うかな」
とか何とか。
頭蓋骨で盃?で調べて、出てきたのが春秋時代の晋の人智伯でした。
もっとも智伯は、盃を作った人ではなく、盃にされた方の人ですが。
戦国時代に入り『キンダム』では「上中下でいうと中」とされた斉ですが、春秋末期は4大勢力の一角でした。
真ん中の晋が韓・魏・趙に分裂して、時代は戦国時代に突入することになります。
もともと晋は韓・魏・趙と智の4強が支えていて、中でもトップが智伯だったそうな。
にもかかわらずと言うべきか、だからと言うべきか、内紛(?)で最有力の智伯が韓魏趙に負けて滅び、その後、韓魏趙がそれぞれ独立したようです。
時代が春秋から戦国に移るきっかけが晋の分裂。
つまり、智伯が骸骨を盃にされて後、中国は戦国時代に入ったというわけです。
その智伯のエピソードが金牛道に繋がるとは思ってもみませんでした⁉️
個人的には金牛道は秦が蜀を攻める時に整備されたんじゃないと考えているので、何とも複雑な心境です。